
妊婦さんの悩みに多い腰痛
妊娠するとこれまでとは違う、さまざまな悩みや出てきます。
腰痛もその一つで、お腹が大きくなるのつれ、腰にかかる負担が大きくなり、腰の痛みに悩まされる妊婦さんも少なくありません。
かといって痛み止めなど薬も飲めない、湿布も使えない妊婦さんにとって、腰痛はなおさら辛いものです。
そこで、腰をいたわるためにどんな布団を使うかはとても重要になってきます。
妊娠する前と同じような布団を使うのではなく、布団を見直してみてはいかがでしょうか。
腰をいたわる布団はどんな布団?
腰の痛みを放っておくと、日常生活に支障が出たり、ストレスが溜まったり、睡眠不足になって体調にも影響が出てきます。
結果自律神経やホルモンのバランスが崩れたり、お腹の中の赤ちゃんにも悪い影響が出るかもしれません。
腰痛の悩みは何も妊娠中だけではありません。
産後も赤ちゃんを抱っこしてあやしたり、授乳をしたり、お風呂に入れたりと、腰に負担を与える生活が続きます。
睡眠というのは体や心を休めるために重要な行為でありますが、正しい寝具を使わなければ体や心の疲れをいやすことはできません。
体に負荷をかけない正しい寝姿勢で寝るためにも、自分にあった布団を使った方が良いのです。
ですから普段から腰に負担をかけないような布団を使って、腰をいたわってあげましょう。
体が沈み込まない布団がおすすめ
では妊婦さんはどんな布団を使えばよいのか、妊婦さんのための布団の選び方をご紹介します。
まず布団に寝ていて体が沈み込み過ぎない、硬めの高反発の布団が良いでしょう。
人間の腰部分は全体重の4割もの負荷がかかり、布団に寝ていても腰部分が沈み込みやすいといわれます。
特にお腹の大きくなる妊婦さんの時期は、腰が今まで以上に布団に沈むことが考えられます。
ですから、腰の重みをしっかり押し返してくれる、硬めの高反発の布団が良いのです。
柔らかい布団は寝た瞬間は気持ちいいですが、腰が沈み込みすぎてしまいますし、寝返りが打ちにくいので妊婦さんにはおすすめできません。
普段より体がいうことが聞きにくい妊婦さんにとって、柔らかい布団は寝返りを打ちにくくなってしまうでしょう。
寝返りが打てないと、背中や腰など、特定の場所に負荷がかかり続け、体の痛みやゆがみを引き起こしてしまいますし、腰痛を悪化させてしまうことにもつながります。
また布団から起き上がるときも、柔らかい布団では起き上がるのも大変ですし、バランスを崩して転倒などしては危険ですね。
ですから寝返りの打ちやすい、硬めの高反発の布団が良いというわけです。
高反発の布団なら横向き寝もしやすい
それからご存じかと思いますが、妊婦さんにとって楽な体勢をシムスの体位といいます。
お腹の大きくなる妊娠中期以降はこのシムスの体位で寝ると、楽に寝られるようになります。
シムスの体位は横向きで寝ることで、血管が圧迫されるのを防ぎ、体にかかる負担を和らげます。
ですからこの横向きの姿勢で寝やすい布団が良いのです。
これもやはり適度な硬さと弾力性のある、高反発の布団といえるでしょう。
また布団が薄すぎると、体の重みをしっかり支えることができませんし、横向きで寝たときに肩や腰が圧迫されて痛くなります。
軽くて持ち上げるのが楽な薄い布団がいいという人もいるかもしれませんが、薄い布団では腰に床の冷たさや硬さが伝わってしまうため、腰痛にとってあまりよくありません。
ある程度厚みのある布団を選ぶようにしましょう。
持ち運ぶのが大変という場合は、自分で運ぶのではなく、ご家族の方に手伝ってもらうと良いでしょう。
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「はっぴーマム」
このように妊婦さんにとって、普段以上にどんな布団を使うかが、腰の痛みにも深くかかわっていることがわかりました。
妊娠はもちろん子育ても乗り越えるには、やはり良い睡眠をとって心身ともに健康な状態でいることが大切です。